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この連載は、メールマガジン「つーほんメール」のバックナンバーです。
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治験翻訳演習担当講師
東京医科歯科大学非常勤講師
アルパ・リエゾン株式会社代表

有馬貫志





《第33回》 JTF翻訳環境研究会
このメルマガの読者の皆さんは、「日本翻訳連盟(JTF)」はご存知ですね。万一ご存知ない方はぜひ一度JTFのホームページをご覧ください(http://www.jtf.jp/)。様々な活動をしているJTFですが、フリーの翻訳者や翻訳志望者の方にとっては、翻訳会社リストや翻訳者リスト、求人情報などのページが参考になると思います。また、JTFでは翻訳技術向上のための活動もサポートしていて、各種セミナーを開催していますし「JTFほんやく検定」は、翻訳技術を客観的に表現する手段としてすでに定評がありますね。

また、個人の翻訳者の方には直接的なつながりを感じにくいかもしれませんが、連盟のユニークな活動である、「翻訳業界調査」もなかなか他では入手できない情報として貴重です。業界全体の動向を把握しておくことは、特にフリーランスの翻訳者として今後長期にわたる経済的安定性を知る上でも欠かせないでしょう。さて、そんなJTFの活動の中に、「翻訳環境研究会」という、ちょっと面白い名前の活動があります。通常「翻訳環境」というと机やPCやインターネットなどの作業環境をイメージしますが、ここでの研究内容は「翻訳者を取り巻く社会的環境」と考えると分かりやすいかもしれません。

8月7日にその第114回目の研究会が東京港区の翻訳会館で開催され、そこでお話をさせていただくことになっています。テーマは「治験翻訳者の明るい未来を模索する」というものです。内容としては、現在の翻訳業界が抱えている現状認識を確認し、その対処法について考えるというものです。具体的には、3年前に翻訳者不足の解消を目的として開講した「イカロス・アカデミー翻訳講座」の経緯及び内容をお話し、このメルマガでも再三取り上げた翻訳者の労働条件の問題に言及する予定です。また、翻訳技術の向上への取り組みとして、翻訳理論の確立と、翻訳技術の体系化について、演習を通して参加者のみなさんと考える予定です。

また、質疑応答に入る前には、新しい翻訳のビジネスモデルについても提言したいと思っています。当日お話しすることの多くは、これまではあまりオープンな場で議題となってこなかった種類のトピックスです。参加くださる方の多くは、翻訳会社などで現場を良くご存知の方が多いと言うことですので、ぜひ、翻訳業界がややもすると陥りがちな自己閉鎖性を打破していく機会にしていきたいと思っています。さて、どうなりますか。またご報告させていただきます。

つーほんメール【第120号】2007年8月7日発行より転載