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治験翻訳演習担当講師
東京医科歯科大学非常勤講師
アルパ・リエゾン株式会社代表

有馬貫志





《第24回》 治験翻訳講座、公開セミナーのご報告
治験翻訳講座では、本年度春学期受講希望者の方を対象にした公開セミナーを開催いたしました。まずは、今回の募集に対して、定員を超える応募をいただいたことに御礼申し上げます。当日は朝10時から12時半までの予定でしたが、3時間を超えるセミナーとなりました。長丁場にも関わらず、ご参加いただいた受講者の方から多くの熱心なご意見、ご質問をいただきましたのでいくつかを紹介させていただきます。

まず、セミナーの内容から紹介しましょう。講義担当講師による講義内容の紹介から始まりました。内容は、“1.治験とは?”“2.治験にかかわるドキュメントとは?”“3.講義のカリキュラム”の3部構成で、配布資料はパワーポイントのスライドにして28ページに及び、無料セミナーとはいえ治験翻訳に必須の貴重な資料が提供されました。次に演習担当講師による授業のデモンストレーションがあり、事前に配布された翻訳課題文を使用して、“1.翻訳テクニックの基本的な考え方”、“2.検索の方法と検索すべき資料の提示”がありました。その後、休憩を挟んで、提携3社による、最新の翻訳事情と、現場が求める望ましい翻訳者像についての説明があり、最後に本講座修了生からの報告がありました。

参加者からいただいた質問の主なものを挙げますと、「1.英語力に関する不安」、「2.治験翻訳の今後の需要の見通し」、「3.治験翻訳と他の産業翻訳とのレートの違いの実態」、「4.まったくの初心者から始めて、翻訳者として成功した人がいるのか、などの過去の実績」などとなっています。1に関しては英語検定などでは英語力の判定は難しいとの考えから、TOIEC等の基準は設けず、判定テストの結果のみで判断していること、2に関しては、昨今の製薬業界のM&Aの傾向にも関わらず、翻訳需要は減少していないこと、また近い将来機械翻訳に取って変わられる心配がないこと、3ではケースバイケースであるが治験翻訳が有利な事実は変わらないこと、4ではそうした実績がすでにあることが説明されました。

主催者側としては、公開セミナーの目的には講座内容の紹介とともに、治験翻訳の啓蒙活動の面が重要視されており、講義への参加の希望如何に関わらず、治験翻訳の世界を実感していただく機会にはなったのではないかと考えています。治験翻訳講座の春学期の空席はあと少しとなっていますが、詳細をご希望の方、ご質問等があるばあいは、治験翻訳講座事務局までご連絡ください。
■治験翻訳講座事務局 e-mail:ctikaros@ikaros.co.jp

つーほんメール【第111号】2007年3月22日発行より転載