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治験翻訳演習担当講師
東京医科歯科大学非常勤講師
アルパ・リエゾン株式会社代表
有馬貫志
《第2回》 治験翻訳の魅力について
治験翻訳EXPRESSでは、治験翻訳講座のクラスで話題に上ったさまざまなトピックから、メルマガ読者の皆様にも興味を持っていただけるテーマを選んでお話しする予定です。でも講座が始まるのは4月15日ですから、それまでは治験翻訳の魅力について、実際に翻訳の現場で感じたことなどを紹介したいと思います。
産業翻訳は、どの分野においても「専門性の高さ」というキーワードを共有しています。ある分野に精通すれば、スペシャリストとしてのステイタスを持つことができます。その道のプロとして認められるのですから、そこには相応の責任が生まれるとともに、自負とやりがいを持つことができるでしょう。
そのためには当然専門知識が求められるのですが、治験翻訳では「絶対に必要な知識」の全体像が比較的わかりやすいという特徴があります。これは、治験翻訳が医学翻訳の中でも、新薬の申請、許認可に関する書類を専門に扱うことに起因しています。新薬の申請および許認可は、薬事規制というさまざまな法的手続きの中で行われますが、その学習対象は比較的明確に決まっていて、短時間で習得することが可能なのです。もちろん、人間の体はとても複雑にできていて、それに対応して病気の種類も数限りなく存在しています。従って治療薬に関する知識も無限の広がりを持っています。それを考えるととても「短期間で」などとは考えにくいですよね。
では、実際の治験文書の書き方とそこに記載されるべき内容に関してはどうでしょうか? そこには人間の体や病気の数に見られるような多様性はありません。むしろその逆です。多様な病気に対処する薬をより早く世の中に送り出すために、業界ではグローバルなスケールでの書類や手続きの整理整頓が進んでいるからです。治験文書の形式は一定のルールに従って作られており、そこで必須な知識は薬事規制、つまりレギュラトリーサイエンスに関わる知識なのです。「そっか、じゃあ自分にもできるかも?」って思ったあなた。治験翻訳講座でお会いしましょう!
つーほんメール【第85号】2006年2月21日発行より転載
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