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 2007年度受講生の声

初めて知る治験翻訳の原文、目からウロコの連続の授業で、
即戦力育成のコースだと実感。
治験翻訳の社会的意義も感じ、この分野でのやりがいを確信しました。


 私がイカロス・アカデミーの「治験翻訳講座」を知ったのは、医療関係の会社で翻訳者として働き始めてしばらく経った頃でした。その頃の私は、毎日の会社での仕事にやりがいを感じてはいましたが、理系のバックグラウンドも医薬翻訳の経験も無いため自分の翻訳に自信を持ちきれないでいました。また、複数の分野での翻訳経験はあったものの得意と胸を張れる分野がなく、翻訳の仕事を続けていくこと自体にも漠然と不安を感じ始めていました。そんな時に出会った「治験翻訳講座」でしたので、迷わず受講を決めたのです。医薬系の翻訳について学べるだけでなく内容が治験翻訳に特化していることが大きな魅力でしたし、治験翻訳への需要が今後ますます高まるであろうことを、会社での仕事を通して実感していたのです。

  講座は初回からまさに「目からウロコ」の連続でした。私がそれまで翻訳の仕事をしてきた中で漠然と疑問・不安に感じていたことの数々が、有馬先生と木村先生の手によって次々と解明されていくのを目の当たりにするのは驚きで、改めて翻訳という仕事の奥深さを見せられる思いでした。また、両先生とも現役で医療翻訳現場の第一線で活躍なさっているので、講義の内容がとても実用的です。土曜日に講座で教わったことを翌週早速会社での仕事に反映させる、ということが私もたびたびありました。また、演習で使用する教材や資料も、教育用のものではなく実際の医療従事者向けに作られたいわゆる生教材なので、内容が実践的で、より興味を持って取り組むことができました。

 先生方の豊富な知識や現場での経験をもとに講義していただけるといっても、この講座は受講生が一方的に聴講するタイプのものではありません。先生方は、すべての受講生が、翻訳経験や医薬系バックグラウンドの有無にかかわらず、積極的に授業に参加できるよう導いてくださいます。また、受講生のどんな初歩的な質問にも丁寧に答えてくださり、さらに、講座修了後に自分で疑問を解決できるよう、リサーチの方法等も教えてくださいます。修了後に翻訳会社のトライアルを受けることもできます。この講座が単なる先生からの知識の供給の場ではない、即戦力を育成するために作られたコースであるということが、実際に受講してみてよくわかりました。

 将来医薬系の翻訳の仕事に就きたい、または、すでに翻訳者として働いているが自分の翻訳能力をもっと向上させたい、そう考えている方は数多くいらっしゃると思います。私も以前はそういう中の一人でした。この講座を修了した今、自分の弱点が再認識できただけでなく、以前よりもっと医薬翻訳の仕事に興味とやりがいを持つことができました。受講して本当によかったと思っています。医薬翻訳者を志す人にとってだけではありません。先ごろ厚労大臣が、新薬の承認にかかる期間を短縮させることに取り組むと発表していました。この「治験翻訳講座」は、新薬の承認を待ち望んでいる方々にとっても非常に価値のある講座であると確信しています。
 
浅野目みゆきさん
 
プロフィール
短大卒業後、銀行勤務・日本語講師を経て渡豪。10年の滞在の間、金融機関、IT関連企業、バイオテック関連企業に翻訳者として勤務。フリーランスとして自動車関連、医療事業関連等の翻訳も経験。帰国後、米系医療機器メーカーに翻訳者として勤務する傍らイカロス・アカデミーの治験翻訳講座を受講。講座で学んだことを活かしながら、現在も同社で社内翻訳者として医療機器の治験・承認に関わる翻訳業務を担当している。
 
 
 
 

翻訳も治験も初心者の私が、医薬翻訳に対する
強い興味だけで飛びこんだ治験翻訳講座。
初めて勉強する場としてここを選んで本当によかったと思います。

 私が始めて「医薬翻訳」という分野を知ったのは、昨年の秋頃でした。製薬会社でMRとして医薬業界に関わっていた私は、この業界で手に職をつけたいと考えていました。もともと翻訳に興味を持っていたので、「医薬翻訳」という言葉を見たときには衝撃を受けました。すぐに情報収集を始めましたが、何をどのように勉強すればよいかわからず、今の環境ではその術がないと思っていました。そんな時に出会ったのが「治験翻訳講座」でした。教材を治験関連のドキュメントに限定していること、隔週土曜日に集中して授業があるため仕事をしながらじっくり宿題にも取り組めること、そして何より講座説明会での「初心者でも大丈夫」という有馬先生の心強い言葉が決め手となり、思い切って講座に通うことを決めました。

 授業では宿題の「答え合わせ」は行いません。同じ部分を2人で別々に訳し、その訳を比較しながら全員でディスカッションをするというスタイルです。一緒に勉強した受講者の方々は翻訳か通訳の経験者、治験関連業務の経験者など、本当に知識も経験も豊かな方ばかりで、初心者である自分の訳がディスカッションの題材になるなど考えられませんでした。しかし、回を重ねるごとに訳語選択の基本的なプロセスが身につき、宿題への取り組み方がわかっていくのを感じました。この授業では、単なるノウハウではなく、どの文書を翻訳する際にでも通用する根本的な考え方、姿勢、体力を身につけることができます。それを端的にあらわしている「この訳を選んだ根拠は?」「情報源は?」「訳者は原文に対して何らかの解釈をしなければならない」といった先生の厳しい質問や言葉は、私たち受講者を確実にレベルアップさせてくれたと思います。

 初心者の私が気後れすることなく授業に臨めたのには、もう一つ理由があります。それは、講座の初回と最終回に行う有馬先生との面談です。初回の面談では各々の経験や受講目的に合わせて先生がアドバイスをくださるので、私も自分なりの目標を設定して授業を受けることができました。最終回の面談では、今後の勉強方法や進路、そして仕事の依頼にまで話がおよぶこともあります。治験翻訳講座では、こういったフォローを生かし、より密度の高い3ヶ月にすることが可能です。
この講座には、意識の高い優秀な受講者が多く集まっている気がします。そのような方たちに励ましていただき、情報交換させていただいたことは私にとって新鮮で、大きな財産です。3ヶ月という短い期間で、私は将来につながる知識、出会いを得ることができたと思っています。

 
寺嶋 泉さん

プロフィール
英語の講師をしている母親の影響で小さい頃から英語に興味を持ち、英検やTOEICを受けながら英語の勉強を続ける。東京大学文学部卒業後、外資系製薬会社にてMRとして勤務し、現在に至る。将来のキャリアプランを考える中で「医学翻訳」という領域を知り、2007年4月から本治験翻訳講座実践コースを受講。講座修了後はメディカルライティング講座や英語論文の教材を通じて、勉強を継続。2008年1月より、社内でメディカルライティングを行う部署へ異動し、夢の実現へ向けて日々努力を続けている。
 
 
 
 

翻訳者としてIT関連の翻訳需要の低迷を感じていた時に、
偶然出会った治験翻訳講座。
「濃い!」演習と、膨大かつ的確な資料による講義で、 新たな分野への闘志がわきました!

 私は、「パソコン」という呼称が定着せず「マイコン」などと呼ばれていた時代から、永らくコンピュータ系技術書の翻訳を手掛けてきました。しかし、2000年初頭に起こったITバブル崩壊の影響、あるいは同業者の激増によって、同分野の翻訳の仕事が急に減り始め、最近は以前の半分も注文が取れないというジリ貧の状態が続くようになっていました。

 そんな折り、偶然見つけたのがイカロスの治験翻訳講座のWebページです。そこには、「治験翻訳の需要は年々増して」「翻訳者不足の状態が続いて」いる、とあり、正反対の事態に直面している私としては、痛く心を動かされるものがありました。とは言え、これまでIT系の翻訳一筋でやってきた自分にとって、医学というのはまったく異分野の世界です。非常に興味を惹かれる一方で、果たして自分の手に負えるだろうかとの不安も出てきて、迷うこと数日間・・・やっとの思いで申し込みを決断したのは、判定試験受付期間の最終日でした。

 その判定試験に無事合格し、実際に受講を始めてみてわかったのは、自分の決断が少なくとも“半分”は正しかった、ということです。なぜなら、この治験翻訳講座の内容が、想像したとおり、非常にすばらしいものだったからです。

 有馬先生による翻訳実習の授業は、まさに「濃い!」のひと言。各受講生にはサンプル原文の翻訳範囲が宿題として割り当てられ、授業の中ではそれぞれの訳文が順に検討されていくのですが、先生が訳文の問題点を鋭く指摘すると、受講生からも独創的な対立意見や質問が飛び出すなど、授業というよりはまるで真剣勝負の討論会のよう。ときには、ひとつの訳文の検討に何十分間もかけるなど、周到な指導のおかげで、IT系翻訳とは根本的に異なる治験翻訳のセンスのようなものが、私なりに体得できた気がします。熱気に包まれた雰囲気の中で、脳細胞がかつてないほどに活性化するのを体感できたのは、本当に新鮮で貴重な経験でした。

 一方、木村先生による治験の基礎知識についての講義は大学医学部レベル(以上?)の内容で、正直に言って「ついていくのがやっと」(笑)。しかし、やさしい口調で繰り出される治験用語のシャワーを浴びて、治験の世界の全体像をそれとなく捉えることができました。また、配布された数百ページもの講義資料は、すべて同先生による手作りの力作で、今でも手許に置いて治験の勉強に活用しています。治験関連の市販書は数多くありますが、この資料ほど的確に治験の現状を要約したものはないのではないかと思います。

 さて、本講座の受講を決めた自分の決断について、上で“半分”は正しかったと書きました。では、あとの“半分”はどうかと言うと・・・まだ実地で治験翻訳の仕事を始めていない現時点では、それはまだわからない、というのが本音です。しかし、この世界への取っかかりを作ってくれた本講座での学習成果を生かして、今後は翻訳会社のトライアルを受けるなど次のステップに向かって歩を進め、最終的には自分の判断がすべて正しかったと言えるように頑張りたいと思っています。
 
A・Aさん

プロフィール
岐阜県出身。工業大学電子工学科を卒業後、コンピュータ系出版社に入社。当時草創期を迎えていたパソコンを対象に、ハードウェアマニュアルやプログラミング言語リファレンスといった各種技術ドキュメントの制作に携わる。その後90年代初頭にフリーランスの技術編集者として独立。現在は国立大学非常勤講師を務める傍ら、コンピュータやネットワークの分野を対象とした書籍や雑誌の執筆、翻訳、編集を手掛けている。著書、訳書とも多数。